転職活動は何から手を付ければいいの?
どれくらいの期間がかかるの?
エージェントやサイトはどう使っていったらいいの?
そんな疑問に年間500名以上の転職支援をしている現役キャリアアドバイザー ダッツが答えたいと思います!
大手人材会社で年間500人以上の転職サポートをしている経験や、ココナラで年間200人以上の職務経歴書の添削をしている経験から、私ダッツが転職活動の流れを全て解説します!
転職を考え始めてから自己分析、書類作成、面接、退職交渉まで、まずはこちらの流れを頭に入れて臨んでください。
転職レベル100を目指しましょう!
目次
■LEVEL.10 転職理由(転職のきっかけ・目的)の整理
転職活動でまず整理しておきたいのは、転職理由です。
転職理由には、きっかけと目的が含まれます。まずはここをおさえておきましょう!
転職理由=きっかけ+目的
きっかけ:転職を後押しした出来事や気持ち(ネガティブなことでもOK)
目的:この転職で叶えたいこと・実現したいこと
特に、「転職の目的」がないと効果的な転職活動はできません。
- 何がきっかけで転職を考えたのか
- 嫌だったことは何か
- なんのために転職したいのか
- 何が叶ったら成功と言えるのか
- どんなことが実現できたらいいのか
などを書き出していきましょう。
自分だけで整理ができない時には、転職エージェントのキャリアアドバイザーの力を借りながら整理していく方法もおすすめです。
注意点としては、「ネガティブなことだけ(きっかけだけ)を考えてしまう」ということ。
転職を考えている時には、残業が多い、営業で嫌なことがあったなど、ネガティブな出来事がきっかけとなっていることが多いです。
そのため、「とにかく残業を減らしたい」「営業から離れたい」といった、
単に今抱えているマイナスをなくす、という考えだけで転職活動をしてしまう方が多いです。
残業が減ったとしても、自分に合わない働き方や風土ではまた新たなストレスが出てきてしまいます。
マイナスをゼロ以上にしていくことはもちろん大事ですが、
嫌だったことが解消された上で何を実現したいのか、どんな環境ならいきいきと仕事ができるか、など真の目的を整理しておくことが重要です。
まずはネガティブなことを全て書き出してみて、「それが全て解消されたら何を叶えたいか」という視点で転職の目的を書き出していきましょう。
転職理由は面接でも必ず聞かれますので、この時点でしっかりと整理することが大切です。
■LEVEL.20 転職活動のスケジュール
転職活動は、応募から内定まで1~2か月、内定承諾から入社まで1~2か月、
つまり3~4か月後には次の会社に入社しているというスケジュールが一般的です。

企業側から見ても、今出している求人は「3~4か月先には入社してくれる」という想定で出しているものがほとんどです。
ボーナスをもらってから辞めたい、年度が切り替わるタイミングで辞めたい、といった場合には、辞めたい時期から逆算して4か月前程度から始めていくといいです。
1年後に転職したいといった場合には、まだ応募するには早すぎます。
「1年後に転職したいです」 という方には正直今できることはあまりないため、面談も短時間で終わってしまうことが多いです。 キャリアアドバイザーをうまく活用する使うため・情報を最大限引き出すためには、 たとえ時期が先の場合でも「3か月以内に転職したい」と伝えておくのがいいでしょう。
また、内定から意思決定の回答期限までは3日~7日程度と非常に短いのが一般的です。
面接が何回あり、内定はいつごろ出て、回答期限はいつ頃になりそうか、というスケジュールも認識しておきましょう。
■LEVEL.30 自己分析
就職活動の際には、想定質問に答えたり、自分の好きなことを書き出したりしながら自己分析を行っていた方も多いかと思いますが、転職活動では意外と軽視されがちな自己分析。
しかしキャリアアドバイザーとして毎日求職者の方とお会いしていると、
「自分の大事にしたいことと会社が大事にしていることが異なる」という理由で転職を考える方がとても多いです。
つまり、自分の考えや軸を明確にした上での会社選びでないと、自分に合わなくて再び転職ということになりかねません。
転職が一般的になってきているとは言え、まだむやみに転職を繰り返せるような社会にはなっていません。
しっかりと自己分析を行い自分を見つめ、自分に合う会社選びをすることが重要です。
◆自己分析の観点
自己分析の際には以下の5つの観点から振り返るのがおすすめです。
- 転職で叶えたいこと
- 自分の性格
- キャリアとスキル
- 自分の強み
- 自分らしくいられる環境
上記のポイントを、これまでの原体験や価値観から振り返ってみましょう。
◆自己分析の方法
自己分析するには以下のような方法があります。
- ノートに書き出す
- 親しい人と話してみる
- 適正診断、強み診断ができるサービス(例:ミイダス)を活用
- エージェントのキャリアアドバイザーに相談
いくら自分の強みややりたいことがわかっても、求人がなければ転職はできないですし、
やりたいとしても未経験の分野に挑戦するのはハードルが高いです。
キャリアアドバイザーに相談しながら「やりたいこと」と「やりたいことを実現できる求人」のすり合わせをしながら自己分析をしていくのがおすすめです。
■LEVEL.40 転職サービスを選ぶ
転職をするには、大きく分けて以下の4つの方法があります。
この①~④のメリットとデメリットを解説します。
①転職エージェント
・アドバイザーがしっかり希望条件に合う求人/通過しやすい求人を提案してくれる
・選考中に書類対策や面接対策など有益なフォローがある
・内定時に内定通知書をしっかり出してくれるのでミスマッチが少ない
・内定時に企業面談を組みやすく、社風のミスマッチも少ない
・求人数が多い
・無料でアドバイスがもらえる
・企業目線だと採用コストが高いため、即戦力かどうかを特に見られる
・書類選考の通過率が低い
・全ての転職希望者。基本的にメリットが大きいので転職エージェントは登録しておいた方がいいです!
求人数の多さ、幅の広さから、まずは大手エージェントには登録しておきましょう。
doda|転職なら、求人情報・転職サイトdoda(デューダ) ※業界2番手の求人数。カウンセリングも丁寧でした。
マイナビエージェント|人材紹介・転職なら『マイナビエージェント』 ※第二新卒や若手のサポートが得意。
②転職サイト
・採用コストがエージェントよりも低いので、採用ハードルが下がる
・転職サイトで求人の内容は精査しているものの、入社して条件が違うなどミスマッチが発生する可能性がある ・離職率が高まる傾向にある(マッチングの度合いが低い) ・自分で進める必要があるため、書類や面接対策がない ・年収交渉も自分でする必要がある
・自分のペースで転職活動を進めていきたい人
・急いで次の会社を決めたい人
③直接エントリー
・転職サービスにもない求人が眠っている ・企業が直接書類選考をしてくれる(エージェントの場合は、エージェント内で書類選考されていることも)
・企業によってはエントリー時に特別なフォームに記載するエントリーシートや課題が発生 ・合否の連絡が遅い、 または 反応がない場合がある
・どうしてもその会社で働きたい想いがある人
④ハローワーク
・求人数が多く、転職サービスにもない求人も眠っている ・全国どこでも求人があるので、地方在住の方も利用しやすい
・求人票以上の会社情報が得にくい
・無料で求人が掲載できるため、零細企業等の求人もある
・とにかく急いで就職したい人
どの方法にもメリット・デメリットがあります。
おすすめは、①~④を複数活用して、最も良い会社を選択することです。
自己分析や面接対策も重要ですので、困ったらまずはエージェントに登録して進め方を相談しながら進めていきましょう!
■LEVEL.50 応募書類を作る
応募書類は、使うサービスにもよりますが、①履歴書(or各エージェントのフォーマットのキャリアシートなど)、②職務経歴書は最低限必要になってきます。
履歴書は、手書きでもいいのですが、面接で持参を求められることも多いため、複製しやすいようPCで作っておくといいでしょう。
手書きを勧めているサイトもありますが、キャリアアドバイザー視点では、手書きの履歴書が求められることはほとんどありません。
手書きの時間もかかりますし、誤字のリスクも高まりますのでPCで作成するのがおすすめです。
職務経歴書は、これまでの仕事の詳細や工夫したポイントを記載していきます。
リクルートエージェントが提供する職務経歴書エディター(https://pdt.r-agent.com/sket/top)を使うとサンプルの文章も充実しており、体裁もきれいにまとまるのでおすすめです。
職務経歴書も履歴書も、誤字には十分気を付けましょう。
今採用担当をしている方の多くは、手書きで職務経歴書・も履歴書をも書いていた世代の方です。
昔の就職活動の際には、誤字があると手書きであろうと最初から書き直していた方が多いです。
「誤字など言語道断。転職活動への意識が低い。」と落とされてしまうこともあります。
また、「これから仕事を任せるのに取引先との重要文書でミスしないかな」と無用な心配を抱かせてしまうこともあります。
書類を書いたら、キャリアアドバイザーやココナラのサービスを使い添削をしてもらいましょう。
誤字のチェックももちろんですが、自分では強みと思って書いていることも、受ける業界や会社にとっては全く刺さらないこともあります。
第三者の視点から添削してもらいましょう。
私もココナラで年間200名以上の添削を行っておりますので、是非ご活用ください!
ES/履歴書/職務経歴書/英文レジュメ添削します 【転職/就活】現役キャリアアドバイザーがアドバイス
■LEVEL.60 求人に応募
自己分析や書類作成が終わったら、いよいよ求人に応募をしていきます。
転職の目的の整理や自己分析、書類作成でどのような求人が合っているのかも見えてきていると思います。
しかし、希望が100%叶う求人ははなかなかありません。
理想の求人を探しているうちに時間が過ぎてしまったり、景気が悪化してしまっては本末転倒です。
- 転職目的に合っていそうか
- 待遇に納得できそうか
- その会社に興味が少しでも持てるか
がある程度満たせれば、まずは応募をしていった方がいいです。
求人選定の際に多くの方がはまってしまう罠は、
「求人を時間をかけてじっくり選んでしまうこと」
です。
なぜじっくり選ぶのがよくないのでしょう?
3つのポイントを押さえておきましょう。
①書類選考の通過率~応募の量~
書類選考の通過率は、エージェントを使う場合には景気がよくても20%程度、景気が悪い時には5%程度と非常に低いです。
5%ですと100社応募しても5社しか面接に呼ばれません。
どれだけじっくりと調べた上で応募したところで、通過しない確率の方が高いのです。
それよりは、「60%程度は希望が叶いそう」といったものはまずは応募をし、書類選考通過の連絡が来たらしっかりとその会社のことを調べる方が効率的です。
低い通過率なので、まずは量を意識して応募をしていくのがおすすめです。
②求人充足のスピード~応募のスピード~
1つの求人には、2週間で70人程度応募があることもあります。
人事の視点に立ってみると、他の仕事もある中で70人分全ての書類選考をしたくはありません。。
したがって、募集開始から最初に応募が来た15人だけ書類選考をする、といったケースがあるのです。
応募したとしても書類選考すらされないことがあるということを肝に銘じておきましょう。
転職活動は応募期限が定められている訳ではなく、いい人が決まったらその時点で求人終了というケースが多いです。
昨日あった求人が今日には終わっている、ということもザラです。
じっくり求人を調べている間に求人が終わってしまってはとてももったいないです。
少しでも気になればまずは応募をし、書類選考だけでもしてもらえるように動いていくことが賢明です。
③短い回答期限~同時並行で応募~
新卒での就職活動の際には数週間~数か月の間回答を待ってくれる会社も多いと思いますが、中途採用の場合には内定が出てから、承諾/辞退の回答をするまでは3日~7日程度しかありません。
1日(月)に内定→5日(金)までの回答のようになった時に、「あの会社も受けておけばよかった!」となってしまっては悔いが残ります。
興味のある企業はできるだけ同時並行で受けておき、「A社もB社も同じタイミングで結果が出る」としておけば、結果を見比べて納得できる結論を出すことができます。
この会社の結果を待ってからあの会社も受けよう、とじっくり選んでいくスタンスでなく、
複数社同時並行で応募していくことが重要です。
応募の量、応募のスピード、そしてできるだけ同時並行で複数社応募していくことが求人選定のポイントです。
■LEVEL.70 面接対策
書類選考通過の連絡が来たら、面接日に合わせて面接の準備をしっかりと行いましょう。
中途採用の場合は2回目の面接が最終面接というケースが多く、無事一次面接を突破し、最終面接が終了したら、後は内定の連絡を待つことになります。
◆事前準備
転職活動で必ず聞かれると思っておいた方がいいのが以下のポイントです。
- 自己紹介
- 転職理由
- 志望動機
- 自己PR
- 逆質問
自己分析で整理した内容も踏まえながら、1~2分程度で話せるように準備をしておきましょう。
受ける企業によっても質問の内容は異なるので、キャリアアドバイザーなどに相談しながら企業の面接情報を取得していくのがいいと思います。
◆当日
面接の開始時間、開催場所は必ずチェックしておきましょう。
企業のホームページ上の住所と面接の開催場所が異なることも多々あります。
遅くとも15分前には会場付近に着けるよう、余裕をもって移動しましょう。
万が一遅れそうな場合や、仕事が入ってしまった際にはすぐに企業やキャリアアドバイザーに連絡し、お詫びと再調整をしていただけるかの確認を行いましょう。
■LEVEL.80 内定を獲得!~内定から受諾まで~
希望の会社に内定となっても、気を抜いてはいけません。
納得のいく転職活動にするためにも、内定通知書(労働条件通知書)の内容の確認や、条件面談(オファー面談)での細かい条件のすり合わせ、他社との条件比較などをしっかり行いましょう。
◆内定通知書(労働条件通知書)の確認
内定通知書(労働条件通知書)では、少なくとも以下の項目を記載することが労働基準法で定められています。
- 労働契約の期間に関する事項
- 就業の場所及び従事すべき業務に関する事項
- 始業・終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇並びに交代制で就業させる場合の就業時転換に関する事項
- 賃金(退職手当及び臨時の賃金は除く。)の決定、計算及び支払いの方法、賃金の締切り及び支払の時期並びに昇給に関する事項
- 退職に関する事項(解雇の事由を含む)
内定通知書は、一般的には最終面接に合格した連絡と同じタイミングで提示されます。
通常は、メールの文面に記載されていたり、PDF形式のファイルで送られてきます。
企業によっては内定通知書を出さなかったり、「求人票と同じです」といった回答があることもありますが、あとでトラブルにならないよう、必ず書面で内容を確認することが重要です。
◆オファー面談
企業によっては、条件の細かいすり合わせを行うオファー面談(条件面談)を設定してくれるところもあります。
「この場合の手当てはどうなりますか?」
「出張の際にには労働時間はどのように算定されますか?」
など条件についての確認をすることもできますし、
条件に納得がいかなければ年収の交渉をすることもできます。
エージェントを使っている場合には自分で条件交渉はせず、エージェントに相談しながら進めましょう。
◆他社との条件比較
内定が出てから回答期限までは3日~7日程度が一般的です。
この期間の間に、他社も内定を獲得し、条件を比較検討できるようにすると納得感のある転職が実現できます。
条件に合意ができたら、企業に内定受諾の連絡をしましょう。
■LEVEL.90 円満退職を行う
内定を受諾したら現在務めている会社に退職交渉をすることになります。
まずは就業規則を確認し、退職日のどの程度前に言わないといけないのか、どのようなフローで誰に切り出すのかを確認しておきましょう。
書面で書いた退職願いを上司に出すような、ドラマでよく見るような退職交渉は今ではほとんどありません。
一般的には、直属の上司に「ちょっとお時間いいですか」と時間をもらい、退職する旨を伝えることになります。
退職交渉と言っても、交渉というよりは退職の報告というスタンスで臨みます。
「●月●日に次の会社に入社することが決まったので辞めることになりました」のように、事後報告のスタンスで切り出すのがいいかと思います。
退職を切り出すと、必ず引き止めはあると思った方がいいでしょう。
「●月までは忙しいから辞められては困る」
「後任が見つかるまではいてほしい」
「異動させるから/待遇をよくするから残って欲しい」
など、様々な切り口から引き止められることも多いです。
日本では職業選択の自由が保障されていますから、転職の目的を思いだし、しっかりと意思を伝えるようにしましょう。
次の会社としても、退職日が確定とならないと入社確定とならず、入社の受け入れ準備も進められない状況になってしまいます。
次の会社での最初の仕事と思って進めていくのがいいでしょう。
■LEVEL.100 いざ次の冒険(会社)へ
退職日が決まり、現職での引継ぎが終わればいざ次の会社への入社準備となります。
まずは今までお世話になった同僚や得意先への挨拶をしておきましょう。
転職先の企業から必要書類が送られてきたり、入社前面談があることもあります。
丁寧に対応し、入社後の印象をよくできるようにしましょう。
有給が使える場合には、今までできなかったことにチャレンジしたり、次の会社ですぐにキャッチアップできるよう、業界研究や仕事関連の書籍を読んだりしながら準備を整えるのがおすすめです。
いかがでしたか?
転職までにすべきことをしっかりとおさえ、納得できる転職活動を行っていきましょう。
どの段階も、エージェントのキャリアアドバイザーに相談しながら進めていくのが一番スムーズです。
まずは大手の転職エージェントに登録し、アドバイザーに相談してみましょう。
doda|転職なら、求人情報・転職サイトdoda(デューダ) ※業界2番手の求人数。カウンセリングも丁寧でした。
マイナビエージェント|人材紹介・転職なら『マイナビエージェント』 ※第二新卒や若手のサポートが得意。
コメントを残す